いかぽのしまのしま

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春夜

銀のきもののすそをひいて腕も背なかも裸のをんなのひとがピストルをうつた  




くろい箱のなかから鳩が一羽とびだしてをんなのひとの肩にとまつた




をんなのひとが肩をゆすぶると鳩はばたばたととびおりてフットライトのあたりをさびしげにあるいた




をんなのひとはみぞおちからももいろの手巾(ハンケチ)をつまみだしてコップにさしはさんだ




をんなのひとはそれから花みちにでてきてしゃがんで客席をのぞきこんだ




そこに子供のぼくがすわつてた




をんなのひとはぼくに舞台にあがつてこのコップをもつててくれといつた




ぼくはこわくて身をちぢめてゐたがをんなのひとはわらひながら腕をのばしてぼくを花みちへだきあげた




をんなのひとのからだはふんわりしててあまたるひにほひがした













中村胖  「今いづこ」 より










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コメント


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ばおちん


おはよう。

ありがとう、ホントにそうなの^^

ただのナチュラリストではなくって、色んな面を持っている。
私は、今回のような、ドキドキするおじいさんの詩が好きでした。
生々しい命を感じるよね。

いかぽ | URL | 2009-04-13(Mon)09:45 [編集]


タンポポじいさんは、ただの(失礼だ。。。)ナチュラリストではなくて、
引き出しが たっくさんあるのだね。。。

どきどきした。。。


ばおばぶ  | URL | 2009-04-13(Mon)00:26 [編集]


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